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浮遊粒子 / フィルター
 

集塵機  環境改善機器

活性炭素吸着
活性炭フィルター
活性炭は植物質などを炭化させる過程で多孔質構造に生成した物。形状には、粉末・粒状・繊維状等がある。
吸着速度・吸着量・吸着物質に差があり、用途に合わせて適正な活性炭を選別されている。近年、孔径分布がきわめて均一な活性炭も作られ、酸素窒素の分離にも使用されている。
主な用途
・空気中の臭気成分の吸着
・水中の有機物の除去や脱色
・溶剤の吸着による回収
不織布フィルター 微細な繊維要素を糸状にするのではなく、バインダーや熱を用いて繊維要素を撚らずに接着させたもの。
一般に粗濾過(10-200μm程度の孔径)に使用されることが多く、繊維要素のパッキング状況を変えることにより、濾過精度を変えられる。繊維要素の物性を利用して水分の吸着や油分の吸着に使用している物もある。
主な用途
・粗濾過―大きな粒子の除去および精密濾過のプレフィルター
・水分や油分の吸着
焼結フィルター 焼結フィルターは、金属・セラミック・プラスッチク等の粉末を熱および圧力により粉末同士を直接接着した物。
粒子の大きさにより孔径制御ができ、孔径として数ミリ〜0.001μまで非常に幅の広い物ができる。各種の材料から作ることができるため、濾過に使用するほか、保水材や散気管等にも使用され始めている。
主な用途
・半導体製造に使用するガス中の微粒子除去
・水道中からの微粒子の除去
・液体中へ気体の散気等
中空糸膜フィルター 中空糸膜とはストロー状の形状をして側面に孔が開いた物が中心で、近年では無孔の物もあり気体分離に使用されている。
主な材質はプラスチックで、製造方法は延伸法やミクロ相分離法等が用いられ、孔径は数ミリから無孔の物まで幅広い。大きな特徴は、他の濾過材に比べ単一容積中に多量の濾材を入れることができ、小型のフィルターが作れる(他の濾材の3〜5倍の濾材を入れることができる)。
主な用途
・細菌の濾過(浄水器に使用されています)や微粒子の除去
・ウイルスの除去
・タンパク質の濾過
HEPAフィルター 0.3μのほこりの99.97%を除去する。工業用クリーンルーム、病院手術室、レベル3〜4の汚染施設などで使用されている。空気の流れがフィルター繊維で変更されても、空中の微生物や浮遊塵は慣性で繊維に押し付けられる。一度付着するとほとんどの物質が空気の流れに再度乗ることはない。ウイルスレベルでは慣性でなくブラウン運動に支配される。
ULPAフィルター、0.15μの粒子を99.9995%捕集できる。
電気集塵 コロナ線と集塵板の間で高電圧のコロナ放電により、ほこりに荷電を与え捕集する。0.01〜10μのほこりの約95%が除去できる。コロナ領域で荷電を得るには0.01〜0.1秒だが、工業用では 1秒位に設計されている。集塵板に捕集されたほこりが、再離脱しないようなゆっくりした風速で使用する。一般にオゾンの発生をともなう。空中微生物への有効性は完全ではない。
紫外線殺菌(参考) 太陽紫外線は屋外の空中微生物を20〜30minで、その90〜99%を殺す。平均的な紫外線殺菌装置の出力は158μw/cm2(距離1m)で、 レジオネラ菌の99%が18秒位で死ぬ強度だ。空調施設の殺菌を想定すると、風速300m/minのダクトではその中の90m位の照射が必要となり、単体使用での殺菌は現実的でない。

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